カマキリに寄生するハリガネムシは、そのへんでも見かけることからよく知っていると思いますが、ハリガネムシの体の長さからいってもカマキリの卵に寄生することは考えられませんよね。
ところが、カマキリの卵は、ハリガネムシではなく他の虫に寄生されてしまうこともあるようなんです。
ちょっと驚きですよね。
そんなカマキリの卵に寄生する虫ってどんな虫なのか調べました。
カマキリの卵に寄生する虫
カマキリは、秋ごろに産卵しだいたい4月から5月の陽気のいい春の季節に孵化の時期に入っていきます。
卵からはたくさんのカマキリが孵化します。
だいたい100匹から200匹、時には300匹近いカマキリが生まれます。
実は、カマキリの卵に寄生する寄生虫は、このカマキリの卵に産卵するそうなんです。
その寄生虫の名前は、カマキリタマゴカツオブシムシと言います。
この虫がいることがわかるのが、孵化する時期にいつまでたってもカマキリが出てこないことで気づくようですよ。
カマキリタマゴカツオブシムシは、カマキリの卵に産卵したあと、そのカマキリタマゴカツオブシムシの卵は孵化して幼虫となり、カマキリの卵を食べてしまうとのことです。
一度に20匹から30匹も羽化するそうです!
羽化したカマキリタマゴカツオブシムシは、カマキリの卵を食べたあとは成虫となり、成虫となったカマキリタマゴカツオブシムシは、さらにカマキリが産卵して抜け殻となってしまった殻に産卵して、そこから孵化して寄生虫と成長します。
カマキリの幼虫の誕生を今か今かと待ち望んでいたら、黒い虫が出てきてびっくりした!なんてこともあるようです。
カマキリの卵が入っている卵鞘は、衝撃にも強くしっかり卵を守ってくれる入れ物ですが、このカマキリタマゴカツオブシムシには勝てないということになりますよね。
カマキリの卵鞘を好んで食べる虫が他にもいるとのことなので、卵から無事に成虫になるカマキリが少ないのがよくわかります。
まとめ
カマキリにはたくさんの天敵がいるのはわかっていましたが、まさか卵のうちからそんな危険に遭っているとは知りませんでしたよね。
また、名前にカマキリが入っているのはいいとしてもなぜカツオブシの言葉が入っているのかすごく謎です。
カマキリの孵化をさせてみたいと思っている人は注意が必要ですね。