ハリガネムシは、漢字で針金虫と書きます。
これは、水の中で濡れている状態の時には、柔らかい状態なんですが、地上で水につかっていないときは体がハリガネのように固くなってしまうことから、この名前がついたようです。
寄生虫として生きているハリガネムシは、カマキリの体の中では固くはなっていることはないはずなので、カマキリの体の中を傷つけるとは考えにくいですよね。
そうなると、ハリガネムシが出た後その後のカマキリはどうなっていくのでしょう。
寄生虫のハリガネムシがカマキリの体から出た後とその後
ハリガネムシは、カゲロウやトンボに捕食されていったんそこで寄生し、そのカゲロウやトンボを捕食したカマキリの体の中へと移動して寄生していきます。
ハリガネムシは、カマキリの体の中で2、3か月かけて成長していきます。
成長していくには、当然成長に必要な栄養も摂っていかなくては成長できません。
そこで、ハリガネムシは、カマキリの体の中にある栄養分やカマキリの卵を食べて成虫へと成長していきます。
カマキリがいろんなエサを食べてお腹を満足させて栄養をとっても、すべてハリガネムシがその栄養分を横取りしていきます。
もうカマキリの体の中はボロボロなんですね。
そして、ハリガネムシもずっとカマキリの中にいるわけにはいきません。
産卵もする必要があるのでカマキリの中から脱出したくなります。
ハリガネムシがカマキリから出た後、その後のカマキリは亡くなってしまうことが多いです。
なぜ亡くなってしまうのかは、まだまだはっきり解明されていないようですが、栄養分を横取りされていることも要因の一つかもしれません。
また、ハリガネムシは、カマキリの脳に水辺に導くような指令を出せるようなので、指令を出すハリガネムシがいなくなることで、生きていくすべがなくなるのではという話もあるようですね。
まとめ
ハリガネムシに寄生されたカマキリの運命は、亡くなることしかないのでしょうか。
ほとんどのカマキリは寄生された後に亡くなったり体が弱ってしまうようなので、何かしらハリガネムシが悪さをしたのは間違いないのかなと思います。
早くハリガネムシの研究が進んでこのあたりの真相を知りたいですよね。