寄生虫という言葉は、虫だけの世界だけではなく人間の世界でも聞く言葉ですよね。
人間界で寄生というと、例えとして、メリットがあってつかず離れずの関係にいるような人間関係に使われています。
そうなると、カマキリに寄生しているハリガネムシは、どんなメリットがあって、カマキリに寄生しているのでしょうか。
そのあたりを調べました。
寄生虫のハリガネムシはなぜカマキリに寄生するの?
ハリガネムシは水の中の生き物なのに、どうしてカマキリに寄生しているのでしょうか。
もともとハリガネムシは、カマキリが好むエサとなる小さい虫に寄生して、その虫が寄生されているとは知らずにカマキリが食べて、結局は、カマキリに寄生することになります。
ハリガネムシは、なぜ寄生虫になってしまうかは、簡単に言うと自分の力では生きてはいけないから寄生するとのことです。
そもそも寄生虫は、寄生しないと成虫にはなれないことが多い生物のようです。
また、カマキリなどのメスに寄生したハリガネムシは、お腹の中にいるカマキリの卵を食べてしまうことがあります。
あちこち動かなくてもそこには十分な栄養があるので外に出る必要がありません。
たっぷり栄養を取って成虫として育っていきます。
育った後は、時期が来れば自らも産卵する必要があります。
ハリガネムシはカマキリの体の中では産卵はできません。水の中で産卵します。
いずれ何らかの方法で水に戻って産卵の時期を迎えます。
ハリガネムシのような寄生虫は、なぜ寄生するかよりも、寄生することがライフワークなのかもしれません。
寄生することは、お互いにメリットがある寄生と、片方だけしかメリットのない寄生があるようですが、カマキリとハリガネムシの寄生関係には、ハリガネムシにしかメリットがありません。
まとめ
宿主になっているカマキリが天敵などに襲われたり、カマキリが人間や車にひかれて体を押されると、その刺激でハリガネムシが出てくることもあります。
それは、ハリガネムシ自身も危険になることから外に出てくるようです。
そして、そのままゆっくり這いながら水に戻っていきます。
ハリガネムシなりに何とか生きようという本能があるんでしょうね。