カマキリには鮮やかな緑色や茶色の体をしているものもいます。
この体の色の違いはいろんな意味があるようですが、一般的にエサにしている虫に怪しまれないように近づくためと、逆にカマキリを捕食している鳥や虫に感づかれないようにするためと言われています。
風景に似せたり他の虫に似せたりすることを擬態と言いますが、昆虫の世界では擬態があるかないかでかなり変わりますよね。
そこでカマキリが擬態する体の色を中心に調べました
カマキリの体の色は変わるの?
カマキリの体の色は、生まれたときから決まってはいます。
ただ、カマキリがどんな生活環境で育っていくかで体の色が変わります。
生活環境というのは、周囲に敵が多くいるところで生活しているカマキリなら、その周辺に合う色になって風景に溶け込んで生活しています。
例えば、生活している周辺に緑が多いカマキリなら緑色。
土の上で生活しているカマキリなら茶色となります。
色の変化は体だけではなく、羽の色に他の色が混じったりもします。
また、オスとメスの違いで体の色が変わることはないと言われています。
カマキリの種類によって色が違うの?
カマキリの多くは緑色や茶色の体をしていますが、必ずしも同じ種類のカマキリが同じ色とは限りません。
緑色は、草や木々に揺れる葉っぱの色に似せてあり、茶色は、木や植物などの木の枝に似せています。
オオカマキリ、ハラビロカマキリは、ほとんどが鮮やかな緑の体をしていますが、すべてが鮮やかな緑ではありません。
オオカマキリは、緑色と茶色の色をしたものが半々ぐらいいるようです。
コカマキリは茶色の体をしているのが多いです。
他には、地面の落ち葉に似せているカレハカマキリや、まるで木の枝のように見えるキノハダカマキリもいます。
東南アジアなどの熱帯地方に行くと、体の色は桃色や白い色でランの花を思わせるような花の色をまとったハナカマキリ(別名;ランカマキリ)がいます。
まとめ
カマキリの体の色についてはいろんな説がありますが、敵から自分を守るためのカモフラージュという説が多いです。
また、脱皮するときに体の色が変わる説もありますが、周囲の色に合わせて色を変えていくことと、脱皮とはどんな関係があるのかなどは、まだわかっていないようです。
わかっているのは、カマキリは生活に順応しながら変化していく昆虫なんですね。