カマキリというと、ほとんどの人が緑色のカマを振りかざした昆虫を思い浮かべるのではないでしょうか。
でも、カマキリには種類によってさまざまな体色がみられます。
海外にいけば、鮮やかな黄色や桃色が入ったカマキリもみられるようです。
今回はそのなかの茶色いカマキリについて調べてみました。
茶色いカマキリって?
カマキリには緑色型と茶色型の2種類がみられるものが多いようです。
日本のあちこちでよくみられるカマキリがオオカマキリで、やはり緑色型と茶色型がおり、主にオスに茶色型がよく出現するようです。
日本最大のカマキリで、体長がオスでは68~90ミリ、メスでは75~95ミリと観察されています。
体色は、捕食者に見つかりにくくするためのものです。
カマキリは待ち伏せ型の虫なので、葉っぱや花に擬態してじっとしていることが多いのです。
コカマキリについて
同じく茶色型があるカマキリにコカマキリがいます。
主に本州、四国、九州、対馬に生息しており、温暖な地域では緑色型がみられることもあるようですが、ほとんどが茶色型です。
そのなかでもうすい褐色のものと濃い褐色のものがあります。
主にオスが濃い色、メスが薄い色です。
体長がオスで36~55mm、メスで46~63mmと、オオカマキリよりも一回り小さいカマキリです。
前肢の腿節に黒い紋があるのが特徴です。
ヒメカマキリについて
ヒメカマキリは、全体が茶色型のものと、翅の縁にだけ緑色が入ったものがみられます。
本州、四国、九州、対馬、屋久島、奄美大島など、比較的暖かい地域に生息しています。
体長はオスが25~33mm、メスが25~36mmです。
雌雄ともに活発に飛び回り、灯り目がけて飛んでくることもあります。
長寿のカマキリで、年を越すものさえいるようです。
驚くと寝たふりをします。
ヒナカマキリについて
ヒナカマキリは日本でいちばん小さなカマキリです。
淡褐色~黄褐色のものがいます。
体長はオスで12~15mm、メスで13~18mmですから、オオカマキリの5分の1にもなりません。
翅がとても小さいため、一見翅がないようにみえます。
動きが俊敏で、素早く走り回ります。
生息地は本州以南の温暖な地域で、主に照葉樹林の林床でみることができます。
体は小さいけれど、頭と目が大きく、餌を探すのに適しています。
まとめ
ここに挙げた以外にも、茶色いカマキリは多数存在しているようです。
木の枝や枯葉と同化すると、カマキリとはわからないかもしれませんね。
茶色の体に一か所だけ緑が入ったカマキリなども、なかなかおしゃれです。