カマキリは見つけやすくて捕まえやすく、子供や昆虫好きの人には人気があり飼育や観察には適している昆虫ですよね。
でも、何とかしたいと思うのがカマキリに寄生するハリガネムシです。
子供は気持ち悪いと思う以前に興味がそそられるようですが、大人にしてみるとあまり目にしたくないものです。
それに、寄生されているカマキリの体の状態も気になります。
できるならカマキリからハリガネムシを出したいところですよね。
そこで、寄生されたカマキリとハリガネムシの出し方について調べてみました。
ハリガネムシに寄生されたカマキリは生殖機能を失う
ハリガネムシは自分が快適に生き残っていくために、寄生したカマキリに致命的なダメージを与えることはありませんが、宿主にされたカマキリは生殖機能を失うようです。
ところが、ハリガネムシ自体は、寄生したカマキリの中で卵を産むわけではなく、カマキリの体の中から外に出て水中で卵を産みます。
また、カマキリが捕まえて口にしたエサも体の中に寄生しているハリガネムシが食べてしまうため、カマキリには何もいいことがないんですね。
よく寄生する生き物は、寄生した宿主と運命を共にすると言いますが、このハリガネムシは違います。
いずれ用のなくなったカマキリの体から出て、自分は卵を産むために水中に戻るという抜け目のない生物です。
ハリガネムシがやっと体から出てくれても、その後のカマキリはほとんどが亡くなってしまうようです。
ハリガネムシの出し方
ハリガネムシは水生昆虫の類に入りますので水を本能的に感知するのか、カマキリを水につけるだけで外に出てきます。
やり方は簡単です。水道水にカマキリのお尻をつけるだけです。
水につけるとニョロニョロとお尻から出てきます。
また、荒っぽいですが、カマキリの体全体に水をかけると、お腹を突き破って出てくることもあるそうです。
そもそもハリガネムシは、宿主が弱ったり亡くなりそうになると、自らお腹を突き破って出てくるようですよ。
まずは、カマキリのお尻に水道水をつけてみましょう。
まとめ
ハリガネムシは水の中で生活する虫なので、陸地で生活している昆虫に寄生すると水に戻れる機会がなかなかありません。
たとえ外に出ても乾燥してしまい硬くなってしまいます。
ところが、乾燥しても亡くなるわけではなく水をかけるとすぐ元の元気な形に戻ります。
ただ、寄生されたカマキリを魚やカエルが食べてしまった場合は、さすがのハリガネムシもお腹の中で息絶えてしまうようです。
もちろん、お尻から逃げることも可能とか。
まったくやっかいな寄生虫ですよね。