カマキリをオスとメスを飼育して観察している人も多いでしょう。
人間でも昆虫でも赤ちゃんができるとうれしいです。
カマキリをうまく産卵させることができれば親のカマキリ以上に愛情も沸きますよね。
そんな幼虫のカマキリは脱皮を繰り返しながら大人の成虫へと変化していきますが、どんなふうに脱皮して成虫になるのか脱皮のタイミングを逃さず見てみたいものです。
そこで、カマキリの脱皮をリアルで見るために知っておきたい脱皮の前兆・兆候について書きました。
カマキリは数回脱皮を繰り返す
カマキリは卵から幼虫、そして成虫になる不完全変態のグループに属しています。
卵を産むときには、産卵するときに卵と一緒に分泌される泡立った粘液を卵鞘(らんしょう)に複数の卵を産みます。
この卵鞘は、暑さや寒さだけではなく外からの衝撃にも耐えしっかり卵を守ってくれるものです。
このしっかりした卵鞘のおかげでカマキリの卵は無事に孵化までたどりつくことができます。
生まれた幼虫は、薄い皮をまとった前幼虫(ぜんようちゅう)の形態で、薄い皮の中に脚や触角などがたたまれている状態です。
卵鞘から出てきた幼虫はその薄い皮を脱ぎ捨てて脱皮をします。
まだ幼虫のうちは羽がないものの形はカマキリの成虫の姿に似ていますよ。
初めての脱皮ですね。この脱皮を何度か繰り返して成虫と変貌していきます。
脱皮の前兆と兆候
脱皮を繰り返したカマキリがいつ羽化を迎えるのか気になりますよね。
ぜひリアルで見てみたいと思うでしょう。
その前兆として、カマキリは脱皮するときにじっとたたずんだまま動かなくなりエサも一切食べなくなります。
これは脱皮が近づいている前兆になります。
体にでる兆候は、カマキリの体がやわらかくなってきてカマキリの羽(翅芽)が少し盛り上がってきます。
いよいよ羽化へと進んでいくんですね。
ちなみに脱皮ではない、最後の羽化のための前兆は、背中が割れているときがあります。
まとめ
脱皮したものの体が折れていたり羽も伸びきっているようには見えないので心配になることもありますが、カマキリの幼虫にはよく見られる光景で、再度脱皮することで体も羽も伸びて正常な体形になります。
無事に成虫として大人になるカマキリは数が少ないので、うまく成虫までこぎつけたカマキリは本当に貴重ですね。