カマキリの赤ちゃんは卵から生まれます。

卵は卵嚢とよばれるふわふわとしたあわに守られており、ひとつの卵嚢に200個前後の卵が入っています。

ススキ野原などで、草にくっついている奇妙な固まりを見たことがあるでしょうか。

今回は、この卵を自宅に持ち帰って飼育する方法を調べてみました。

カマキリ 赤ちゃん 卵 飼い方

卵を見つけよう

カマキリの卵は冬の間に見つけることができます。

いちばん多いのはオオカマキリの卵で、ススキなどの茎にみられます。

地上から約1メートル以内の高さにあります。

ほかのカマキリでは、木の幹、コンクリートや板壁などに生みつけていることもあります。

枝先や茎に生みつけられている場合は卵嚢の下10センチあたりを切り取って、植物ごと持ち帰りましょう。

壁や幹の場合は卵嚢だけはがし、棒や板に接着剤でくっつけます。

卵の保管方法

卵嚢は屋外、暖房の入らない室内または冷蔵庫で保管しましょう。

暖房があると、間違って早めに孵化してしまい、えさを用意できなくなってしまいます。

大きめのビンの中に入れましょう。

枝や棒が倒れないように立てかけたり、剣山で固定したりするとよいでしょう。

このとき、卵嚢の表側の中央部分が容器の壁に当たらないように注意してください。

そこから幼虫が出てくるからです。

また、卵嚢の下には10センチくらいの空間をあけておいてください。

カマキリの赤ちゃんは、孵化すると糸状のものにぶらさがって脱皮をするので、十分な空間がないと失敗してしまいます。

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卵から孵ったら

孵化した幼虫は、20cm程の飼育ケースで20~30匹育てることができます。

中には脱皮の足場になる枝を入れて固定しておいてあげましょう。

乾燥に弱いので、スポンジやティッシュを湿らせて入れておき、毎日霧ふきで水気を与えてあげましょう。

あまり吹きつけると赤ちゃんが水滴に足をとられるので、あくまで軽めにしてください。

赤ちゃんの餌は?

餌はショウジョウバエやアブラムシ(アリマキ)です。

アブラムシはバラやギシギシなどにくっついていることが多いので探してみましょう。

ショウジョウバエは、古くなったバナナや牛乳などをビンに入れておくと集まってきます。

ビンごと飼育箱の中に入れてしまいましょう。

餌は幼虫の数の2倍くらい入れます。食べつくす前に補給してあげましょう。

そうでないと共食いを始めてしまう可能性があります。

まとめ

カマキリの赤ちゃんの孵化は一風変わっているので、卵から持ち帰って観察してみると面白いかもしれません。

肉食なのでえさを用意するのが手間ですが、ショウジョウバエをうまく増やして与えるとよいでしょう。

小さな幼虫が立派なカマキリに成長したら、感慨もひとしおだと思います。

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