産卵の時期を迎えたカマキリは背中から見るとわかりませんが、お腹のあたりがぷっくりしています。
飼育しているカマキリならばじっくり観察できるため、お腹のふくらみで卵があるのがわかりますよね。
お腹が大きいカマキリを飼育していると、どのぐらいで産卵し孵化はいつになるのか気になると思います。
そこでカマキリの産卵と孵化、そして羽化までの時間について調べてみました。
カマキリの産卵と孵化の時期
カマキリが共寝をして成功すると1週間から2週間以内で産卵します。
産卵の時期になるとあちこちウロウロと動き回り落ち着きがなく、尾の先を枝などにすりつけたりします。
産卵した後はお腹もすっきりなくなります。
ところが、栄養状態が十分だと2週間に1回は産卵するなど数回産卵するようです。
産卵してから、だいたい1か月半ほどで孵化できる状態になります。
飼育している場合、気温などの環境の条件がそろえば孵化します。
自然の中で生きているカマキリなら、普通は産卵してから1か月ぐらいで少しずつ気温も下がり寒くなっていくので、春まで孵化をせずに冬眠状態にはいります。
カマキリの自然界ではこの流れになっています。
卵からは数百匹のカマキリが生まれます。
数百匹がうようよとしている姿にびっくりしますがその中から成虫までに生き残れるのはわずかです。
また、孵化した幼虫で共食いを始めることもあります。
羽化までの時間
カマキリは体を覆っている薄い膜のような皮を脱いで羽化します。
羽化するまでの時間は、脱皮をしはじめてから20分から30分ほどもあれば終了します。
羽化直後は、まだ体が柔らかくしっかり固まっていないので、そこから体が固くなるまで数時間かかります。
ちなみに羽化というのは、脱皮をすることとほぼ同じ意味で、しっかり羽として完成するのは成虫にしかみられないところから、成虫になることを羽化と呼びます。
羽化したばかりの白っぽいカマキリは、少し時間が経過すると体の色が茶色っぽい色に変化します。
まとめ
カマキリを飼育していれば羽化は絶対見てみたいと思いますよね。
羽化したカマキリはしばらく何も食べませんが、丸一日経過してからら昆虫を食べることもあります。
また、エサとしてコオロギを入れると逆に危険なのでショウリョウバッタなどがいいかもしれません。