カマキリは生まれながらの肉食で、生きたものしか食べません。
では、幼虫は何を食べるのでしょうか。
調べてみました。
幼虫の餌はアブラムシやショウジョウバエ
カマキリの幼虫は、孵化した翌日あたりから餌を探し始めます。
最初のうちは、自分の体の大きさに見合った小さな獲物を探します。
主にアブラムシ(アリマキ)やショウジョウバエなどです。
成長するにつれて、チョウやバッタなど、獲物も徐々に大きくなっていきます。
幼虫の狩り
初段階の幼虫は10mmほどですが、姿形は成虫と大きな違いはなく、ちゃんとカマももっています。
幼虫はアブラムシの群がっている植物に近づき、一匹だけにねらいを定めます。
カマをたたんで身構え、好機が来たら目にもとまらぬ速さでカマをくりだし、がっちりと抱え込みます。
どうしてアブラムシの群れがいる場所がわかるのかは、未だ明らかになっていません。
カマのお手入れ
カマキリは頻繁にカマの手入れをします。
チョウの鱗粉やバッタの体液などで、汚れてしまうことが多いからです。
幼虫も同じで、狩りの後は汚れてしまったカマを口できれいに掃除するようです。
飼育する場合の餌の与え方
カマキリの幼虫を飼育する場合は、アブラムシやショウジョウバエを幼虫の数の2倍ほど与えてあげましょう。
比較的手にいれやすいアブラムシは、バラにつくノイバラヒゲナガアブラムシおよびギシギシやスイバにつくギシギシアブラムシです。
木の枝先に注目して探してみましょう。
ショウジョウバエは、ビンの中に古くなった果物や牛乳を入れておくと入ってきます。
紙で漏斗を作り先端に5mm程度の穴を開け、ビンの口にさしておくと、一度中に入ったショウジョウバエは外に出ることができません。
トラップとして有効な方法です。
中のショウジョウバエはやがて卵を生んで増えるので、ビンごと飼育箱の中にいれましょう。
カマキリの幼虫が餌を食べつくしてしまう前に補給するのを忘れないようにしましょう。
共食いを防ぐためです。
まとめ
カマキリは幼虫のうちから立派なハンターです。
焦らず慎重に一匹だけに狙いを定め、一瞬を逃さず稲妻のように襲う様子は侍を彷彿とさせます。
静と動をうまく使い分けていますね。
その忍耐力と決断力には感服の至りです。