カマキリの中に寄生するハリガネムシ。
このハリガネムシはカマキリと共生するような関係になることはないのでしょうか?
カマキリを捕まえて飼育していたら、ある朝カマキリが息絶えていてそのそばにはハリガネムシがいた!なんてこともよくあるそうです。
昆虫の中にはうまく共生しながら寄生する虫もいると聞きます。
そこで、カマキリとハリガネムシの共生について調べました。
カマキリとハリガネムシは共生できないの?
共生は、お互いの生物がどちらにもメリットがある相互関係を保ちながら生きていくことをいいます。
共生には、相利共生(そうりきょうせい)と片利共生(へんりきょうせい)、片害共生(へんがいきょうせい)、そして寄生というタイプがあります。
そのうちの、相利共生は、お互いの生き物が共生することでメリットがある場合をいいます。
そして、片利共生は、どちらか一方の生物だけにメリットがある場合なんですね。
カマキリとハリガネムシの関係は、完全に片利共生です。
カマキリにはお腹の中にハリガネムシがいても何のメリットもありません。
たとえば、お腹の中にいる害のある菌を食べてくれるなら、メリットがあるので共生していると言えます。
でも、ハリガネムシは、カマキリの腹の中の栄養分から卵まで食べてつくしてしまうので、まったくメリットがないどころが、どんどんカマキリの体を弱らせてしまいます。
さらに、ハリガネムシはカマキリの体の中から脱出していなくなってくはくれますが、脱出するとき、カマキリのお腹の中をけ破って出てくることもあるそうです。
お腹の中を破られたらカマキリには致命傷ですよね。
まとめ
共生できないとなったら、なんとかハリガネムシからカマキリを守ってあげたいですが、こればかりは寄生されないようにするしか方法はありません。
もし、カマキリを自然に帰してあげるような機会があったら、ハリガネムシがいる水辺ではなく草木がある場所に放してあげたら何とかなるんでしょうか。
自然の流れとはいっても、なんとか寄生されないようにしてあげたいですよね。