ハリガネムシはカマキリなどの昆虫の体の中に寄生する寄生虫ですが、カマキリが好んで食べる虫に寄生して、結局のところはカマキリを自分の住む場所にするために狙っているわけです。
寄生されたカマキリは、自分の体の中でハリガネムシを育てていることと同じになります。
同じくカマキリを飼育している人もまさかハリガネムシがいるとは思わずに飼育して、カマキリを水につけたらお尻からハリガネムシが出てきたらビックリですよね。
なぜカマキリを水につけるとお尻から出てくるのかを調べました。
ハリガネムシがカマキリのお尻から出てきた!
カマキリを水につけたらハリガネムシがお尻から出てきたのにはちゃんと意味があります。
ハリガネムシは、1か月から2か月かけて卵から生まれてから川底で生きる、水の中の生物です。
なので、カマキリのお尻を水に浸すと、カマキリのお尻からニョロっと出てくるんですね。
これは、何らかの方法でハリガネムシが水を感知したと考えられています。
カマキリのお尻を水につけずにいたとしても、いずれハリガネムシが外に出たい!と思う時が来ると、カマキリに指示をして水辺のあるところまで誘導してお尻から出ていきます。
ハリガネムシは、カマキリ以外にもバッタなどにも寄生します。
カマキリやバッタを飼育している人にとってはすごくショックなことですよね。
ちなみに、水につけてもお尻から出てこなければホッとしたいところですが、出てこないからといっても、絶対ハリガネムシに寄生されていないわけではありません。
心配なら、何回か水につけてみてください。
カマキリは、ハリガネムシに寄生されてどんどん弱っていきます。
無理やりハリガネムシを出してしまうと、カマキリは亡くなってしまうことも多いようなんです。
まとめ
ハリガネムシのほうは、寄生しているカマキリから出る前に、カマキリをエネルギーにしているイワナやカエルなどに食べられて、そのまま水に出るきっかけもなく、魚やカエルの中で亡くなることもあるそうですよ。
まさに食うか食われるかの世界ですよね。