飼育しているカマキリが産卵し、可愛い赤ちゃんのカマキリが一気に増えて喜んでいたら、カマキリの幼虫が成虫のカマキリに食べられてしまった!なんて光景を目にすることがあります。
まさに食べている瞬間を見ると唖然としてしまいそうですよね。
また、カマキリの幼虫同志で食べてしまうこともあります。これが共食いです。
食べられたカマキリがちょっかいを出したり攻撃したわけじゃないのに、なぜ共食いになってしまうのか調べました。
カマキリはなぜ共食いしてしまうの?
カマキリは、同じ仲間なのになぜ共食いしてしまうのか。
これは、カマキリを狙って食べているわけではないのです。
カマキリは、同じ仲間であっても自分の目の前で動いているものは、獲物として認識してしまいます。
目の前をうろつくものはエサとしてとらえて食べてしまうわけなんです。
飼育しているとよくわかりますが、カマキリは生のコオロギなどを食べますが、コオロギが亡くなって動いていないとまったく反応を示さないこともあります。
そのために、カマキリの目の前でエサとなる昆虫を新鮮なうちに、糸やピンセットにつけてぶらぶらさせるとカマキリは食らいついてきます。
カマキリにソーセージなどをあげるときも、目の前で動かすと食べてくれます。
動いているので反応していたんですね。
カマキリの卵が孵化すると一気に幼虫が増えます。
幼虫同志の共食いは、そのお互いの動きをエサと察知して食べしまいます。
生き物の世界では、同じ仲間であっても敵になり得るんですね。
このカマキリの生態を考えると、カマキリを飼育するときは、共食いが起きてしまうので、同じ飼育ケースに入れずに別々で飼育することが望ましいようです。
まとめ
卵から孵化した幼虫はすごい数です。
人によっては敢えて共食いをさせて、残ったカマキリを飼育していくというやり方で飼育する人もいるようですね。
これは、ひどいようにも思えますが、共食いは自然界では当たり前のことです。
こだわる人は、自然界に近い状態で飼育したいと思うのですね。
自然の中では、幼虫が成虫まで育つのはごくわずかといいます。
その理由がこんなところにもあったんですね。