カマキリを飼育していると、足だけが切れてその辺に転がっていたり、ちぎれて無残にも飼育ケースにひっかかっている光景を見ることがあります。
また、庭やベランダで足の取れているカマキリが動きにくそうにしていると、その姿がちょっとかわいそうで気になりますよね。
カマキリは脱皮を繰り返していく生物です。
脱皮ついでにちぎれた脚や取れたカマなども何とかならないものでしょうか。
そのあたりを調べてみました。
カマキリの脚が取れても脱皮によって再生可能
カマキリは数回脱皮を繰り返しながら成虫になっていきます。
結論から言うと脱皮をするたびに、少しずつ再生されることがあります。
完全に再生される可能性もあります。
脱皮した後は、見た目では再生しているのかどうなのかわからなくても、脱皮が失敗せずに終わればほとんどは再生します。
ただ、後ろの脚が根元の部分から取れてしまうと、脱皮するときのぶら下がりでうまくバランスをとることができずに、脚どころか羽化不全になって不完全の状態で羽化することもあります。
ちぎれてしまった箇所にもよりますが必ず再生するわけではありません。
後ろ足が根元からちぎれてしまうのはかなり致命的な状態です。
また、カマがちぎれてしまうこともあります。
カマは捕食するときにも威嚇するときにも、とても必要なところでしょう。
このカマも脱皮すれば再生が可能と言われています。
ただし、もう脱皮をすることがない成虫の場合は再生はすることはできません。
また、脚が曲がったりした状態で羽化したカマキリでも、脱皮を繰り返すことで正常になることもあります。
逆にそれよりもひどい状態になってしまうこともあります。
脱皮のときに脚がいびつな形で脱皮し、そのあとの脱皮でそのいびつな脚がスムーズな脱皮の邪魔になることから、カマキリの飼育を何度か経験した人は、敢えていびつな部分を切って次の脱皮に備えることもあるようです。
まとめ
飼育ケースの中にカマキリを数匹買う時には、共食いや喧嘩などでお互いがケガをすることがあるようです。
ケガや脚がもげないようにするためにも1匹で飼育するのがおすすめのようですね。
脱皮は、カマキリにとって時には命を落とすほど大切な営みですね。