子供のころ、カマキリの目の前にしゃがみこんで様子を見たことはありませんか。
カマキリは、逃げもせず動かずにその場にじっとしているので、ちょっと指でちょっかいを出したりしていましたよね。
そんな人間にもカマキリは、ちゃんとカマを持ち上げて威嚇のポーズをしてきます。
この威嚇をする行動にはどんな意味があるのでしょう。
カマキリの威嚇について調べました。
カマキリの威嚇にはどんな意味があるの?
生き物の威嚇には、実際に手を出して攻撃することではなく、自分の力を誇示するための行動です。
カマキリは、自分の敵かもしれないと思ったら、カマを上に持ち上げて体を大きく見せ、
「ほら!こんなに立派なカマがあるよ!いざとなったら引っ掻くよ!」
と相手を脅すような意味があります。
威嚇が必要な場面は、自分よりも体が大きい生物に出くわしたときや自分をエサとしている動物や、カマキリ同志でも威嚇します。
逆に威嚇の必要のない場面もあります。
それは、自分が捕食する虫に対しては威嚇しません。
すでに力関係がわかっているため、捕食するほうのカマキリは威嚇して相手を脅す必要がありません。
さらに、捕食できる虫に対しては正面から襲うわけではなく、後ろから静かに忍びよって鋭いカマで押さえるだけになります。
これが、自分の体よりも大きい人間が指を出せば、カマキリはその場でカマを上に持ち上げながら体を起こして、さらに羽まで立てて威嚇することになります。
それでも人間がひるまないと、カマを使って攻撃してきます。
威嚇する生き物の中には、自分を誇示するためではなく、その場から逃げるために威嚇をする生き物もいるのに、カマキリは、逃げずに人間相手に威嚇してくるまさにプライドの高い生物ですよね。
まとめ
このカマキリの、怖れもせずに果敢に人間に対して威嚇するところは、誇り高き戦士のようでかっこいいですよね。
こんなカマキリの力強さが男の子や大人の男子にも飼育してみたいと思わせる理由にもなるのかもしれません。
でも、カマキリが人間に出くわしてそそくさと逃げる昆虫だったとしても、それはそれでやっぱり魅力はありますよね。