羽化に向けて最後の脱皮をしたのに、カマキリの体がなんだかヘン?
羽があるはずなのに広げようともしないなど、異常に気付くことがあります。
カマキリの脱皮は必ずしも成功するとは限らないようです。
そんな脱皮について調べました。
また、もともと羽が退化しているカマキリについても調べてみました。
脱皮がうまくいかなかったときのカマキリの羽
脱皮をするときにカマキリの体はすごく柔らかい状態です。
その状態でストンと下に落ちてしまったり、脚が引っかかってしまったりしてカマキリが傷を負うこともめずらしくありません。
一番、うまくいかないことが多いのが羽化するときの脱皮です。
脱皮を上手にできなかったカマキリは、羽を大きく広げる前に体が乾ききってしまい羽もくっついたまま固まってしまうことがあります。
固まってしまうと羽がくっついて枚数も少なくなります。
逆に、羽はそれぞれ動くものの羽がねじれてしまう場合もあります。
ねじれてしまうと羽を折りたたむことができないので、つねに外側に広がったままです。
羽が退化しているヒナカマキリ
脱皮がうまくいかなかったわけではなく、もともと羽が退化しているカマキリもいます。
ヒナカマキリは、日本にいるカマキリでは一番小さなカマキリですが、羽が退化しているのが大きな特徴のカマキリです。
体長はだいたい2cmぐらいしかないんですよ。
オオカマキリのように大きいカマキリと比較するとかなり小さいですよね。
体が小さくて落ち葉の上などをひょこひょこ歩いていると、体の色が褐色のためか落ち葉に紛れてよく見ないとヒナカマキリの存在に気づきません。
小さい体のせいか他のカマキリに比べて動きは敏捷のようですね。
まとめ
羽化に向けての脱皮は、その後のカマキリの命にも関わってくる大事なものなんです。
羽の他には、カマキリのカマが曲がったままだったり、脚が変に曲がってしまったりと、一匹では生きていけない状態になります。
とくにカマは餌を捕るにも威嚇にも必要なものですよね。
飼育していれば多少の手助けもできそうですが、まずは、脱皮がうまくいくような環境作りでしょうか。