カマキリの目を見たことがありますか?
大きな印象に残る目をしています。
この目はかなりユニークで、昼間は緑色、夜は黒色をしています。
また、目はふたつだけではありません。
今回はカマキリの目について詳しく調べてみました。
カマキリの目はいくつなの?
顔の左右についている大きなふたつの目は複眼とよばれるもので、昆虫に特有のものです。
小眼とよばれる小さな目が集まってできています。
少ないものでも数百個、多いものでは2万個以上の小眼が集まっています。
トンボのように、頭部全体が複眼で覆われていて、ほぼ360度を見ることができる昆虫も少なくないことは驚きです。
カマキリにはこのほか、触角の間に3つの小さな目があります。
これは単眼とよばれるもので、主に明るさを知るのに役立っています。
複眼をひとつと数えると、カマキリには5つの目があることになります。
目の中の黒い点は?
複眼の中に黒い点がみえることがあるのは、小眼が集中している場所だからです。
複眼は視力が均一なわけではなく、小眼が集中している場所ほど良くなるようです。
良いとはいっても人間の視力に比べるとかなり劣るものですが、動くものを見る能力は非常に高いです。
昼の目と夜の目
カマキリの目は昼間では緑色ですが、夜になると黒くなります。
これは、複眼に多くの色素細胞があるためです。
色素細胞は、昼間に活動する昆虫と夜行性の昆虫とでは別のつくりがみられます。
カマキリの場合、昼には色素細胞が広がって、余分な光が入るのを防ぎます。
逆に夜になると色素細胞が縮んで、光がたくさん入るようになります。
こんな風に目を調節できるため、カマキリは夜でも狩りをすることができます。
まとめ
カマキリの目には人間にはない不思議な構造がたくさんみられることがわかりました。
昼間と夜とで見た目が変わるのは面白いですね。
また、子供のころ複眼レンズのおもちゃに夢中になったことを思い出しました。
周りの景色が万華鏡のようになって、別の世界に来たようでした。
虫たちの生き延びるための知恵にはいつも驚かされます。