カマキリの分布は広くアメリカ州、ヨーロッパ州の一部、オーストラリア、南アフリカ、アジア州まで。
たいていのカマキリは気温が高めで、適度な湿り気のある環境を好みます。
そのため公園や野原、森林、河川敷などを探せば、すぐに見つけることができます。
カマキリの特徴は、両手の大きな鎌だけではありません。
その他にも分かりやすいものがありますよ。いったい何だと思いますか?
それはカマキリの体の色です。
ほとんどのカマキリの体色は、緑色や褐色、茶色など地味な色合いをしています。
しかし、東南アジアなどの熱帯に住むものは、白やピンクなど色鮮やかなものが多く見られます。
カマキリの知恵!過酷な環境を生き抜いていくための擬態とは・・・
どこかで「擬態(ぎたい)」という言葉を耳にしたことはありませんか?
生き物が自分の姿を何かに似せるためにとる行動を指して言います。
アゲハチョウの幼虫が鳥のフンのような姿をしているのは、天敵から身を隠すためです。
バッタも周囲の草の色に体色を合わせていますが、これも同じ理由からです。
チョウもバッタも、いわば自分の身を守るために、体を鳥のフンや周囲の光景に似せているのです。
比較的暖かいところに暮らすカマキリは、なぜカラフルな体色をしているのでしょうか?
気候的にも温暖である南国には、色鮮やかな花がたくさん咲いています。
そのためカマキリは、周囲の環境に合わせてカモフラージュし身を隠します。
カマキリが身を隠すと言っても捕食のためです。
エサとなる生き物に自分の姿を気づかれないようにしているのです。
驚くほど周囲に溶け込んで、これならなかなか気づきませんよね。
こちらは枝に見事に擬態しています!
もちろん、カマキリの擬態は南国だけに限らずいたるところで目にすることができます。
下の画像をご覧ください。実に見事な擬態です!
体を植物の葉に似せて見事の一言です。よく見ないと、人間であっても気づきませんね?
これなら小さな昆虫が気づかずに、餌になってしまうのも無理はありませんね。
まとめ
生きていく為の知恵がすごいですね。一度目の前でこの擬態を見てみたいと純粋に思いました。