カマキリの脱皮の回数は種類によっても違うので明確な回数はわかっていません。
幼虫から脱皮を繰り返していく中で心配なのが、脱皮に失敗する事ではないでしょうか。
脱皮するときに体がまだ柔らかく乾いていない状態で落ちてしまったりすると、ケガをしてしまうこともあります。
それによって、脱皮した後のカマキリの体に異常が見られます。
この脱皮の失敗ですが、それほどめずらしいことではありません。
ここでは、カマキリの脱皮の失敗を中心に調べました。
脱皮に失敗したとわかるカマキリの体の異常
脱皮に失敗したとわかるのは、カマキリの体の異常です。
まず羽ですが、脱皮する前はクシャっとしたシワシワだった羽が、羽化したあとは羽を広げて伸びるはずなんです。
ところが、失敗すると羽を広げることができずそのまま最後まで羽を広げることはできません。
また、逆に広げた羽を上手にたためないこともあるようです。
たたむことができないと、常に羽が垂れ下がった状態です。
また、羽がねじれた状態で脱皮する場合もあります。
失敗してしまうのは羽だけではなく脚も同じで、脱皮した後、体がまだ柔らかいうちにしっかり脚を伸ばさないとそのまま固くなり、最終的にうまく脚を使えないカマキリになります。
脱皮に失敗したカマキリは生きていくのは困難です。
例えば歩くことができなかったり、エサを取るのに必要なカマが異常な形に折り曲がったりしてしまうと、捕食自体がうまくできなくなり、結局は生きていくことができなくなります。
また、羽化のために最後の脱皮をしますが、運が悪いと殻も脱ぐことをできずにそのまま息絶えてしまうこともあります。
まとめ
脱皮して体の色も脚のあたりから少しずつ緑がかってきて体も少しずつ大きくなりカマキリらしくなってくるのに、脱皮に失敗することで羽やカマが使えなくなるのは本当にかわいそうですよね。
カマキリは、羽があってもせいぜい直線で飛ぶぐらいが精一杯なので、それほど必要なさそうに見えますが、羽は扇のように広げて相手を脅す威嚇にも使われる大事な部分です。
どの部位も生きていくには欠かせないものですよね。